太陽の動きを考える

11月になりだんだんと日が沈むのが早くなってきました。気候的にも日に日に寒くなってきます。この頃になるとやけに陽が差し込んでくるなぁ、なんて思ったりします。

自然光を採り入れる

自然の光を採り入れると一言で言っても実は結構難しいことだったりします。自然の光は常に動いていますし。うまく自然の光を取り込もうと思うとそれはまず太陽の動きを知る事から始まります。太陽の動きは皆さんも日常感じながら過ごしているはずですが、季節、時刻などによって動き方が変わってきます。又その時の気象や周辺環境などによっても日照条件は変化します。

太陽の動きは太陽の高さ(高度)と向き(方位角)で考えます。太陽高度は時刻によって変化し、方位角は季節によって変わってきます。夏至になると高度も方位角も大きくなるし、冬至は逆に低くなります。

結構ややこしい話になってしまいましたが、そういう理由で夏至は東西面の日射量が南の2倍になり、冬至は東西面より南面の日射量が大きくなるというふうになってくるのです。 

絵にするとこんな感じ。

夏は南面からは意外と太陽光は入ってこない。
こんな感じで南から日が差し込んできます。

こんなふうな太陽の動きになるので、以前に書いたように南側に少しでも良いから庇があると夏の強い日差しが防ぎながら冬にはきちんと暖かい太陽の光を採り込むことができるんですね。(絵を見るとわかりますが夏の西日はやはりキツイです。)

と、まずは自然の光の動きを知った上で採光計画がしたいですよね。まずは人工光より自然光をどう採り入れるか。これは住空間に限らず、あらゆる空間の快適さにつながりますし、その空間に相応しい採光計画が必要です。



wacca architects 一級建築士事務所
坊垣祐司



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