自然の光を入れる

採光を計画する

前回書いた太陽の動きを考えながら、今度はその光をどうやって取り込むかを考えます。採光計画では光の性質に加えて取り込む位置や取り込む部分の形やそれらをコントロールする手法などを考慮しながら計画します。

特に太陽の光は明るさだけではなく熱を持っているので熱をどうコントロールするのかも意識する必要があります。又、光は部分的に取り入れすぎて一部が明るくなりすぎると輝度の差(眩しさの差)が大きくなり対比的により暗く感じてしまう部分ができたりするのも要注意です。

窓の設置も大事

上記のように光はただ取り入れれば良いというものではないので、窓を設置するにもいろいろ考慮しなければいけません。横から入れるのか、上から入れるのか、下から入れるのか。例えば、なんとなく天窓があれば明るそうですが熱もたくさん採り入れることになるので季節によってコントロールできるようにしないといけません。前の記事で書いたように太陽の光は季節や時間、天候で変化するのでそれに合わせて制御コントロールできるようにする必要があります。さらには景観や近隣の視線のコントロールなども考慮しながらどんな開口にしていくかを考える。

と、いうように窓は付ければ良いというものではなく、空間の中でもかなり色々な要素をコントロールすることができる部分なので十分に検討する必要があります。上手く自然の光をコントロールできれば空間の快適さは格段に上がってくると思います。



wacca architects 一級建築士事務所
坊垣祐司



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