インテリアとグリーン

先日、近所でビカクシダ(日本では通称コウモリラン)のポット苗が売っていたので思わず購入してしまいました。狭いうちの中には既に植物が結構たくさんあるのでしばらくは増やさないようにしてたのですが…。というのも以前あまり知識もなくビカクシダの苗をそのまま鉢に植えて育てていて枯らしてしまった経験があり、いつも気にはなっていたのです。ただ販売されているのは大体が立派に育ってお値段もそれなりのものが多くて、今回のようにポット苗で売っているのが珍しく、ここから育ててみたいなと思った次第です。(このビカクシダに限らず、カッコよく仕立ててあるものを買うより小さめのものを買って育てていく方が好きです。)

で、どうせならと流木やら板やらに着生をやってみようと。材料を揃えて自分でやってみました。結論、非常に楽しかったです。ベイチーというものと、ビフルカツムというもの2種類でベイチーの方は2株になっていたので株分けしてそれぞれ流木と板に水苔でマウントしてみました。なかなかいい感じになりましたよ。板は仕事で使う素材のサンプル手板が結構ありまして、その中かから焼き杉の黒く塗装してあるものを選択。あと流木バージョンとマングローブの根っこバージョンの計三つ。育ってどんな姿を見せてくれるか楽しみです。

最近はインテリアに植物を取り入れることも一般的になっています、とはいえ手がかかるので敬遠している方も多いかもしれません。ただ、室内で植物を育ててみると面白いのが、家の室内環境のことをとても意識するようになります。ここの窓辺は春先までは日差しがよく入るけど夏になると庇で入ってこないとか、この北窓は直射は入ってこないけど明るさは結構ある、あそこの窓は朝日が最高に気持ち良い 等、季節や時間帯、天候での光の差し込み方はもちろん、どの窓と窓を開ければどこに風が通るかなど。植物を育てるのにそれらがとても重要だから自然とそういうのが分かってきます。

で、ふと気付くのが植物にとって気持ち良い場所って人も気持ち良い場所なんですよね。春先は日光浴が気持ち良くても夏の直射日光などは苦手なので庇で遮ってあげたいっていうのは人も植物も同じ(家も)。よく考えられて気持ち良く生活ができる家だと植物も元気に育つことができます。もちろん植物の種類によって最適な環境はそれぞれありますが、基本は光と風と水が必要ってことで(専門家によりますと、それに加えて愛情も重要とのことです。)それって私たちと同じです。

大体インドアグリーンって竣工した後、この辺りに置いて…とかって考えがちですが設計する段階から植物のことも考えながら計画すると、より植物にとって良い環境づくりや素敵なインテリアになる。のはもちろんですが、植物に良いことを考えることは、実はそこに住む人にとってもすごく良い環境を考えた計画になっているはずです。




wacca architects 一級建築士事務所
坊垣祐司

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