dima
  • ■鎌倉あきもと

    漬物店


    古都鎌倉の漬物店の改装。漬物の代表格である茄子、空間のベースとなっているのはその日本の伝統色でもある茄子紺色。彩度を抑えた紫の格調高い上品な色目をベースに、柾目のとおった楡材をアクセントにした什器は水平ラインを強く意識させる意匠となっています。その水平線は二の鳥居から鶴岡八幡宮へと続く若宮大路沿いの人の流れを受け止めるような形で動線を整え、離れた什器同士の連続性をもたせています。また什器は可動式のため用途によってレイアウトは自由に変更できます。空間に浮かぶ角材型の照明は什器と素材を揃え、その水平ラインと同調し、また強調してもいます。商品収納部はパッケージに合わせた寸法の正方形でモジュール化し整然と並んだ漬物の色彩で面が構成されます。直接的な和の表現を使うことをせずに素材感、色彩、形態に古くから我々日本人に馴染みの深い要素を使用することにより、現代的なデザインとしながらも古都の景色に馴染むことを意識しました。


    設計・デザイン:wacca architects
    施工:株式会社セゾン / 写真:Kenta Hasegawa | OFP